
夜寝る前はどんな過ごし方をされていますか?
寝付くのに苦労するタイプなので、どうにかしていい感じに寝落ちするための工夫を続けています。
和ろうそくを買ってみた

京都は寺社仏閣がたくさんあることから、そこで使う仏具などを製造・取り扱うお店がたくさんあります。
仏具屋町という町名もあるくらいです。
お寺の風景に欠かせないモノといえば「ろうそく」ですが、和ろうそくと洋ろうそくがあることはあまり知られていないと思います。
洋ろうそくが石油から採れるパラフィンを原料としているのに比べ、和ろうそくは植物由来の蝋を使用しています。
そのため、燃えた際にススが出にくい特徴があります。
お寺では使用する量も多いため、ススが少ない和ろうそくは現在でも重宝されているそうです。

今回は絵付きの和ろうそくを買ってみました。
和ろうそくは1本ずつ手作りで作られている上に、1本1本手書きされた繊細な桜とつぼみが美しく描かれています。
実際に和ろうそくに火をつけてみる

実際につけてみると、目にしたことがあるモノとの違いはすぐにわかります。
写真でもわかるように、かなり火が大きくて明るい。

炎が力強いので風にも強く消えにくい。
さらに独特の揺らぎ方をしていて、時々チカチカと明滅するような光り方をします。
最近はキャンプブームから焚火動画が流行っていますが、焚火を眺めている時に近い感覚があります。
デンマークの方々が使う言葉でHygge(ヒュッゲ)がある、心地よいことや幸せであること、楽しい時間を過ごすことを表現する言葉で、この時間に欠かせないものがキャンドルだそう。
スマホの明かりや蛍光灯などの青白い光は睡眠へ入ろうとするリズムを妨げる刺激があると言われていますが、寝る前に少しこの光で過ごしてみています。
無くなってからでは難しい「伝統や文化」
和ろうそくは1本1本手間をかけて手作りされているもので、徐々に作り手も減ってきているようです。
伏見の和ろうそく職人、中村ローソクの田川さんにインタビューした記事を掲載しています。
インタビューでは、知ってもらって選ばれないのは仕方がないとおっしゃいつつ、使ってもらったら違いがわかる!という気持ちも感じます。
「守るために買う」というような大袈裟な話ではないですが、知ることで選択が豊かになります。