
世界的に現在進行形で新型コロナウィルスが猛威を奮っています。
わたしたちの暮らしは大きな変化を求められ、罹患や経済的なしんどさ、さまざまな困難に見舞われた方々が多くおられます。
そんな中で、すったもんだの末、給付金10万円が支給されることになりました。
制度の是非については多くの議論が交わされています。
目次
給付金の使い道どうする?

マイナビニュースによると、10〜50代の大多数は食料品や日用品などの購入にあてる方が多いようです。
同一ソースでは10代、20代は40%以上が貯金と答えています。
給付金10万円の使い道への様々なメッセージ
給付金10万円については本当にいろんな意見がありますが、10万円の使い道について、様々な発言が行われています。
上記のように、県知事が使い道を強制するような表現だった、として謝罪をされるようなケースも。
自治体においては税収減にも関わらず、困難を抱える方への支援は増加する状況もあり、焦りがあったのかもしれません。
コロナ禍にあっても現場で取り組んで頂いている方、困窮している方へ向けた基金を設置する自治体もでてきました。
長野恭紘市長は、国の特別定額給付金10万円に触れ、「不要な人は受け取り拒否ではなく、受け取って寄付して」と呼び掛けた。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/604424/
市民活動やNPO界隈からも、給付金の寄付などに対しての呼びかけが行われています。
使い道が新しい世界を創ると信じたい
私は最初は一律10万円給付よりも、困難を抱えることになった方へ30万という当初案の方がよかったと考えていました。
しかし一律給付となり、様々な考え方に触れたことで、逆にひとりひとりがシチズンシップを発揮すること。
まるで1票を投じるかのように、これからも伸びてほしいものや、支えたいものなどに消費をしたり寄付をしたりすることが、できるようになったと思います。
コロナ禍では、何らかの影響を全国ほぼすべての方が受けているという状況です。
しかし、一面ではこれまで中々進まなかった、テレワークをはじめとしたワークスタイルの見直しが劇的に進捗を見せていたり、このタイミングを転機に変えている企業や個人もいます。
「消費は投資」ということも言われるように、一律の給付を、行動を変えることで意志あるお金に変えることができると思います。
For Local
すてきな雰囲気で気に入っていたお店は無くなったのは残念だな。京都の伝統的なあの町家も無くなってしまったな。今年の夏祭りは子どもが少なくなってやらないことにしたらしい。
比較的よく聞く話だと思うんですが、その地域らしさを担っていたものが、日頃から「あってくれる」ことへ思いを馳せることは難しいです。
また、このタイミングでも意欲的に前進して新しいサービスをつくろうとしている方々のクラウドファンディングや寄付なども考えてみたいと思います。
こんなタイミングだから、ちょっと思いを馳せたい。
For One
まわりの誰かも、このコロナ禍で思いもしない出来事にぶつかっているかもしれません。ちょっと声をかけたり、感謝を示したり。家族との時間を豊かにするものを買ってみたり。
わたしの組織の経営メンバーで、木屋町の花屋さんで頻繁にお花を買って帰る方がいますが、紹介頂いて花を家族に買って帰り、とても喜んでもらいました。
そんな使い方も考えてみたいなと思っています。
For Me
コロナ禍で知らずしらず、焦りや頑張らなければんらないこと、先行きへの不安なども含めて、ストレスを抱えていたんだなと思う自分にも気づきました。
また進行形で困難を越えようとされている方は、堂々と全額For Meにするべきで、それに対して誰かが何かを言う必要はないと思います。
まわりのためにも、もしかしたら長期化するかもしれないコロナ禍に、自身が耐えていけるような使い方を考えていきたいと思っています。
Want からFor へ
欲しかったものを買うぞー!というのもそれはそれでいいと思います。
そこにちょっとFor〜で、ひとりひとりがつくるコロナ後の新しい世界があったりしないかなと思い、ワークシートをつくってみました。
弊社、まちとしごと総研のメンバーにも意見をもらいながら、ワークショップや授業などいろんなシーンで使えるといいなと思ったのと、家で自粛されている方も使えるように考えてみました。
ここまで長くなってしまったので、ワークシートの使い方は別で記事をつくったので、以下をご参照ください。
新型コロナウィルスへの新規感染者は少しずつ減少してきているそうです。まだまだ油断はできませんが、一人ひとりの行動変容がもたらした変化だと思います。
給付金もひとりひとりの行動が変わると、コロナ後の世界が新しいものになっていくのではないかと思っています。