大学ではオンライン授業が開始され、「データ通信料どうすんねん問題」がおこっています。大手3キャリアの一部無料がスタートしたことを前回記事にしたところ、大学生から反響を頂きました。
しかし、「50GBでは足らないのでは?1授業1GBかかる現実」という意見も。
実際に計算してみると、ZOOMなどはいけるんじゃないかと思いましたが、Youtubeでの配信型もあったり、大きなデータをダウンロードしないといけない授業もあるようです。
Wifiがない下宿生は特にしんどいと思ったので、お金をたくさんかけずwifiを使う方法がないかなと考えてみました。
もし自分で回線を手に入れないといけない状況であれば「レンタルwifi」はまだ可能性があるんじゃないかと思ったので調べてみました。
ちなみに、「あまりこういうの詳しくない」という方を想定して書いていますので、詳しい方はググった方が早いです。
目次
そもそもモバイルwifiルーターって?
モバイルWiFiルーターは、スマホと同じくらいのサイズの機器で、外出先でもパソコンやスマートフォンなどに通信事業者のネットワークにつなげるための携帯型のWiFiルーターです。この1台でスマホやパソコンなどが複数の端末をルーターを通してネットにつなげることができます。

↑実際に使っているものです。こんな感じのやつです。
モバイルWiFiルーターの選び方
どんな端末でも大きさ、スペックなどにそこまで違いはなく、スマホのように機種で選ばなくていいと思います。同じ機種をいろんな通信会社が売っています。
違いは、どこの通信会社で契約するかで通信制限のかかり方が変わってきます。

たとえばCMなどをよくやっているこちらのUQ WIMAX。こちらで契約するとWIMAX2+という電波がつかめます。
WIMAXは定額で月あたりの通信制限がないのが特徴です。3日で10GB以上使うと速度制限がかかりますが、Youtubeの標準画質が普通に見られる程度の制限速度です。
他にも、大手3キャリアにもモバイルWifiルーターがあります。こちらはスマホの通信と同じような制限のかかり方をするプランが多いです。
ややこしいのは、モバイルWifiルーターは、契約できる会社がたくさんあり、しかも同じくWIMAXを扱っていても、独自のキャンペーンをしていて値段が違ったり、わかりにくいのが難点。
それでも月当たりの制限がないので個人的にはWIMAXは使っていて便利だなと思います。
余裕があるなら「スマホのデータ通信を一番安いプランにしてモバイルWifiルーターでネットをする」手段を検討してもいいかもしれません。
私は月当たりのデータ量に制限のないカシモWimaxを使っていて、スマホのデータ通信量は最も低いプランにしています。「2年くらい契約してもいいかな」という人は、普通にWimaxを契約してもいいかもしれません。
大学生が直近のオンライン授業で活用するなら
現在の大学生が、オンライン授業で直面している状況は、通常のモバイルWifiルーター選びとは違うと思います。
多くのモバイルWifiルーターは最短でも1年契約、表示されている安い金額は「3年契約を結んだ場合の金額」という事も多いです。短期で解約すると違約金が発生するケースも。
しかし、今の大学生は以下の条件があるのかなと。
- コロナウィルスの収束状況によっては、大学に入れるようになり学内のWifiが使えるようになるかもしれない。
- コロナウィルスの収束状況によっては、対面授業が1年以内に始まるかもしれない。
正直先行きがまったく見えない中ですが、「長期契約をするのは…」という学生も多い気がします。
これらを考えると短期で契約できる「レンタルwifi」という選択肢があります。
レンタルWifiは何が違うのか
通常は「Wifiを使いたい人」と「通信事業者」が契約をします。レンタルWifiは「Wifiを使いたい人」と「レンタル会社」が契約し、レンタル会社が通信事業者と契約をします。
通信事業者は長期契約を前提としていて、2年ないし3年の契約が必要になります。スマホを契約する時と同じです。しかし多くのレンタルWifiは「1日単位」あるいは、「数ヶ月単位」での契約が可能です。
これらのプランは国内旅行や海外旅行などの際に、「長期で契約したくないが、インターネットをたくさん使いたい」というようなニーズに応えるためのサービスとして人気があります。
条件的には現在のオンライン授業に対応しないといけない、大学生の状況に近いと思います。
レンタルWifiにはいろんなメーカーがありますが、例えばWifiレンタルどっとこむ。
こちらはSoftbankやau、Wimaxなどから選ぶことができ、30泊31日プランなら1日あたり数十円でレンタルできるプランもあります。
Chat Wifiは月100GB利用できて2980円(4月15日現在)、解約金無し、端末代金無し、契約期間の縛り無し。
学内のWifiが使えるようになるまでのつなぎとして、一時的な利用を検討してみるのもありかと思います。
レンタルの際の注意点とまとめ
レンタルする際には通常の契約と違っていくつか注意点があります。
- 通信料や契約期間によって料金が変わります。実際にどの程度の期間利用するのかをそれぞれの授業予定を確認して考えてみてください。
- レンタルWifiだけでないですが、無制限と書かれていても、1日あたり、月間の利用料によって制限がかかる場合があります。授業内容を確認してどの程度の容量が必要か考えてみてください。
- 紛失や破損した場合、弁済金が必要になるケースがあります。所有するのではなく借り物であるためです。高額な端末の弁済金を払っては意味がないので十分に注意してください。
- レンタルする端末を借りたり返すための送料を負担しないといけないレンタル業者があります。
追記(2020.04.17)
取り組みで連携している龍谷大学さんはモバイルルーターも1000台貸し出すとのこと。他の大学でもこのような措置があるといいなと思います。